Trolltunga - 写真:Øyvind Heen – fjords.com
Øyvind Heen – fjords.com

ノルウェー Norway

ヨーロッパ大陸の最北端を目指し辿り着くのがノルウェーです。国名は日本の北海道と同様「北への道」を意味します。

遥か北に位置するものの、大西洋を流れるメキシコ湾流により緯度のわりに気候は温和です。人口約540万人が日本とほぼ同じ面積の国土に住み、その大半が首都オスロとその近郊に集中しています。市街地が国土に占める割合はわずか1.7%、農地は2%です。

ノルウェー人の生活や余暇の中心には自然とアウトドアがあります。海に面した雪を頂いた山々、沿岸に広がる都会の風景など、街や村は森林や農場、海に囲まれ、住まいや職場と隣接しています。夏の白夜や冬の壮大なオーロラは北国ならではのアトラクションです。
ノルウェーは立憲君主国です。ナショナルデーは5月17日で、1814年に憲法が制定されたことを記念し子どもたちのパレードを中心に盛大に祝います。

ノルウェーの暮らし
ノルウェー人の生活や文化は自然との共生で形成されると同時に、多様な世界の影響を受けて育まれてきました。それはバイキングによるコンスタンチノープル、北アメリカ大陸遠征に遡ります。工芸品の文様、料理から絵画の色彩や音楽の音色まで、それぞれ土着の創造性や外国の影響が時を経て醸成され、様々な文化表現に引き継がれています。
今日のノルウェー社会は、自由な民主主義、経済の再分配、高度な福祉、効率的な市場経済や革新的な産業が特徴です。民主的な社会参加やジェンダー平等は、政治ならびに市民社会を支える基本的価値です。互いを信頼し、地方・中央政府に透明性を期待するノルウェーは、常に世界で最も幸福な国の一つに数えられています。

世界の中のノルウェー
ノルウェーは、国連憲章と国際法に準拠するグローバルガバナンスを強く支持しています。世界のパートナー国と共通課題の解決に努め、国内政治の幅広い支持を得ています。気候変動、貧困撲滅、国際平和、安全保障、人権保護など課題は多岐にわたります。ノルウェーはNATO創設メンバー国であり、欧州協力に積極的に参加しています。EUには加盟していませんが、EEAの枠組みでヨーロッパの共同市場に参加し、EUと協力し政策調整を行っています。
ノルウェーが特に積極的な役割を担うのは、持続可能な海洋経済の開発と推進、気候変動との闘い、ワクチンへの平等なアクセス、女性と少女の権利、紛争下における市民保護の各分野です。2021-22年度は国連安全保障理事会の非常任理事国に選出されました。

日本とノルウェー
ノルウェーは日本と1905年に外交関係を樹立しました。以来両国は貿易・経済、学術交流、女性のエンパワーメント、環境、科学技術、イノベーションなど幅広い分野で協力を推進しています。2003年に科学技術協力協定を締結し、政治・商業上に重要となる、エネルギー、材料科学、ナノテクノロジー、水産物の安全、海洋生物学、極地・宇宙研究、保健・福祉研究などの分野の二国間協力を強化しています。また、ワーキングホリデー協定は18~30歳の若者に長期滞在による就労と生活体験の機会を提供しています。
日本とノルウェーはSDGs達成に向け緊密に協力し、中でも持続可能な海洋経済は共通の課題です。両国は共に国際機関と連携し、規則に基づく国際秩序の強化、人道支援と開発協力促進、国際的平和と安全保障の保護に強く関与しています。

Paragliding at Voss

チーム ノルウェー Team Norway

ノルウェー大使館を拠点に、複数の組織が一つのチーム「Team Norway」として協力しながらノルウェーの利益となる活動に取り組んでいます。

Team Norwayはノルウェー貿易・産業・漁業省主導によるイニシアチブで、大使館、イノベーションノルウェーおよび各支援組織、ならびにその他セクターの関連組織が緊密に協力し、海外におけるノルウェーのビジネスを強化しています。