性別の変更 16歳から申請により可能

2016年6月6日にノルウェー国会で法律上の性別の変更に関する法案が可決され、これによって、医療機関での受診や手術等を経ずに、申請によって法律上の性別の変更が可能になりました。

この法案では、国民登録(National register)に登録された性別と異なる性に属する、と本人が認識する場合、16歳以上であれば本人の申請により法律上の性別の変更が認められます。

6歳から16歳未満の場合は、親の責任※(親権)を持つ者のうち一人または双方と共に申請しなければなりません。申請が親の責任(親権)を持つ者のうちの一人と子どもとによる場合は、子どもにとってそれが最善と判断される場合に限り変更が可能です。

6歳以下の子どもの場合は、親の責任(親権)を持つ者のうち一人または双方と共に申請しなければなりませんが、申請前に子どもが自分の意見を述べる機会を与えられます。6歳以下の場合、先天的に身体的な性の分化が不明瞭な場合に限り変更が認められ、申請の際に医療関係者による書類も同時に提出しなければなりません。

ベント・ホイエ保健・ケアサービス大臣はこの法案が国会に提出された3月に、「医療機関ではなく、個人が法律上の性を決めるという点で画期的な法案であり、人権に適うものだ」と述べていました。

※ノルウェーは「共同親権」制度を採っています。

ノルウェー政府ウェブサイト関連ページ >>Easier to change legal gender