Science and Technology 20 - 写真:Brand Norway
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ノルウェー・日本科学技術協力協定締結20周年

ノルウェー・日本科学技術協力協定の締結から今年で20年を迎えます。

ノルウェー・日本科学技術協力協定は、二国間協力の正式な枠組みとして2003年5月27日に締結されました。

この間、合同委員会会合を7回にわたり実施し、ノルウェーと日本における科学技術とイノベーション政策の情報を共有し、協力活動の状況について意見交換を行いました。第7回会合は2021年11月16日にオンラインで開催されました。

科学技術協力協定では両国に関連するテーマから以下の優先分野を設定しています:

  • エネルギー、環境
  • 宇宙、極地
  • 海洋
  • ナノテクノロジー、新素材
  • 医療、介護、福祉テクノロジー

同二国間協力協定は、両国の研究者間ネットワークを強化し、優先分野における新たな研究を創出しています。両国の研究機関ならびに大学間で研究協力協定が結ばれており、共著出版や研究者同士の協働にとどまらず、組織間の緊密な関係構築のための土台が育まれています。また、二国間協力の実態に関する認知度を高め、将来更なるネットワークが期待される学生、科学者、産業パートナーの関心を喚起することにも貢献しています。

共同研究に係る財政支援には、両国の資金提供機関が協力しています。過去20年に実施された長期プロジェクトの実績により、市場における研究に基づく知識の可能性が認められ、ノルウェーと日本両国企業による継続的な協力に繋がっています。

INTPARTUTFORSKに代表されるプログラムを介し財政支援を受けた長期的パートナーシップに見られるのは、「研究・イノベーション・産業」を横断する統合的なアプローチです。

ノルウェーが進める、EU圏外国との高等教育・研究に関する二国間協力のための長期政策「パノラマ戦略」(2021-2027)の中で、パートナー国である日本の重要性についても詳しく述べられています。